公共工事を受注するには入札参加資格申請という申請を経て、自治体ごとに格付け、いわゆるランク付けが行われます。
その過程で、よく耳にする「主観的事項審査」についてです。
主観的審査事項とは
経営事項審査(経審)とは、建設業者を完成工事高や、経営状況、技術力などから客観的に評価を行うものです。
経営事項審査(経審)は、客観的に審査を行うものですので、もちろん日本全国で審査項目は統一されており、審査方法も同様です。
ゆえに、客観的な審査といえます。
自治体によっては、この経営事項審査(経審)によって出た結果をそのまま、各付け(ランク付け)に使用するところもあれば、別で審査項目を設けて追加で評価を行うところも存在します。
この、自治体ごとに審査事項を設けて評価を行うものが経営事項審査(経審)の客観的審査に対比して「主観的事項審査」と呼ばれています。
この主観的事項審査を設けている自治体では、経営事項審査(経審)の客観点に加えて、主観的事項審査における主観点が加味されるしくみとなっております。
主観的事項審査の内容
では、主観的事項審査の内容ですが、これは各自治体の実情を踏まえて、審査項目が公表されています。
愛知県を例にすると、
メモ
・施工計画や施工実績などの技術提案、技術力の評価
・技術者の施工実績や、資格、CPD実績
・施工現場と営業所の位置、ボランティア活動などの地域精通度や貢献度
・あいち女性輝きカンパニーの認証、えるぼし認定又はプラチナえるぼし認定、女性の活躍促進宣言
・週休2日制の導入などの休み方改革への取り組み状況
などが審査の対象となっております。
自社の入札方針から考慮して、入札予定の自治体に主観的事項審査が設けられているのか、設けられている場合はどのような項目となっているのかを一度ご確認ください。
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