News 建設業 経営事項審査

建設業界に女性の雇用促進!働きやすい環境を整備して継続雇用

建設産業における女性の定着促進に向けた取組について詳しくはコチラ

背景

国土交通省と建設業5団体((一社)日本建設業連合会、(一社)全国建設業協会、(一社)全国中小建設業協会、(一社)建設産業専門団体連合会、(一社)全国建設産業団体連合会)共同で、「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を策定し、官民が一体となって、様々な取組を行ってきました。

女性が就業しやすい業界を目指すことは、男女問わず誰もが働きやすい業界になります。それによって業界全体の活性化になります。

以下の3つの柱を趣旨に「働きがい」、「働きやすさ」の両立により、就業継続を実現することを目的にして、「働きつづけられるための環境整備」を整える計画です。

(1)働きつづけられるための環境整備を進める

(2)女性に選ばれる建設産業を目指す

(3)建設産業で働く女性を応援する取組を全国に根付かせる

令和5年からは、経営事項審査(経審)のその他の審査項目に女性の雇用促進に関する項目(えるぼし)が増えました。

環境整備

女性が建設産業で働きつづけるためには、復職時のサポート、仕事と育児・介護などとの両立ができる環境の整備が必要です。男性の育児休業の積極的な利用や時間的制約への柔軟な対応、託児施設などの自主的な整備、復職時のサポートなどにより、柔軟な働き方ができる環境整備が重要です。

建設産業総合ポータルサイト

建設業で女性が活躍できる10のポイント

国交省では、官民挙げた目標として、女性技術者・技能者の5年以内 の倍増を目指すことを掲げています。そのために必要な項目を以下に載せておきます。

1 建設業界を挙げて女性の更なる活躍を歓迎

2 業界団体や企業による数値目標の設定や、自主的な行動指針等の策定

3 教育現場(小・中・高・大学等)と連携した建設業の魅力ややりがいの発信

4 トイレや更衣室の設置など、女性も働きやすい現場をハード面で整備

快適トイレの事例集

5 長時間労働の縮減や計画的な休暇取得など、女性も働きやすい現場をソフト面で整備

6 仕事と家庭の両立のための制度を積極的に導入・活用

7 女性を登用するモデル工事の実施や、女性を主体とするチームによる施工の好事例の創出や情報発信

キャリアパス・ロールモデル集

8 女性も活用しやすい教育訓練の充実や、活躍する女性の表彰

9 総合的なポータルサイトにより情報を一元的に発信

10 女性の活躍を支える地域ネットワークの活動を支援

要点

1 職場の環境整備

トイレ、更衣室等の確保をする。男性の割合が多いからといって男女共用トイレや更衣室が簡易的なものであるとやはり使用しづらいと感じてしまいます。男女逆に考えても容易に想像がつきますよね。

しかし、こういったハード面の整備をするにあたっては必ず経費が掛かるといったデメリットもあります。長期的に見て計画をしましょう。

2 労働環境の整備

こちらに関しては、男女関係ないのかもしれませんが、長時間労働、休日出勤、過酷労働の排除、削減。建設業界の労働者それぞれ働きたいニーズがあります。

長時間、休日出勤をしてでも多くの収入を得たい職員であったり、休日や帰宅時間を気にされない職員、労働時間は最低限で自分のプライベートの時間も大切にしたい職員。それぞれにニーズがあります。基本としてはやはり2024年問題もあることから、ワークライフバランスを整えて、週休二日制の導入を図る必要があるかもしれません。

しかし、そこにはデメリットもあります。労働時間削減による、さらなる人手不足と、職員の収入源、結果的に人手不足に拍車がかかるおそれがあります。

さらに女性ならではのこととして、妊娠や育児の際のサポートも重要です。休職した際の復職環境であったり、そういった制度を充実させ、使用しやすい環境整備も大切です。女性を採用して、休職後に戻る場所がなかったり、戻りにくい環境ではいきません。

そして、女性は休職や退職してしまうから採用はしないという会社は時代に置いて行かれます。

3 社内環境整備

ハード面、労働環境に次いで大切なことは、職場の雰囲気です。

ハラスメントなどの社内教育、共通認識を高める必要があります。同性のみの職場に慣れてしまている社員ですので、基本的な講習等から始めるのも良いでしょう。

4 魅力発信

昨今ではSNSやネットが普及しています。特に若い世代ではSNSがとても身近なものとなっています。建設業の魅力を発信するにはもってこいのツールです。

建設業の魅力を発信して、さらには自社の魅力の発信をすることで求人にもつながります。

やはり、建設業や自社の魅力がダイレクトに伝わることは大きなことだと感じます。

人件費はかかりますが直接的な経費が掛からないことも大きなメリットです。

建設業者様の中でも、SNSを主力とした広報担当が在籍する会社もあります。

女性が活躍できる職種

建設業会は筋骨隆々な力自慢な職人というイメージがありますが、実はそうではありません。現場での業務以外に以下のような仕事が存在します。

これらのような業種についても考慮するのも良いかもしれません。

設計・施工管理・建築士・インテリアコーディネーター・CADオペレーター・営業・建設事務・広報

ORION行政書士オフィスは、愛知県一宮市に拠点を置く建設業関係法務を専門的に取り扱っている行政書士事務所です。

建設業専門だからこそ、伝えるお相手に簡単にわかりやすく必要な情報の提供が可能。

当行政書士オフィスは「インフラ事業のパートナー」がモットー。

貴社の業務に関する法律相談はもちろん日常的なご相談役としての人脈にお役立てください。

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